トップメッセージ

株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

2023年12月期上期の事業環境は、新型コロナウイルスの影響が落ち着く一方で、物価高やウクライナ情勢の長期化等による世界経済の成長鈍化懸念など、依然として不透明な状況下で推移しました。こうした環境のもと、当社グループは、2022年から始まった3か年の第4次中期経営計画において、事業を通じて持続可能な社会に貢献することおよび当社自身が持続的に企業価値を向上させていくことを両立させる「サステナブル経営の推進」に取り組んでおります。

当期における当社グループの連結業績につきましては、大規模定期修繕や生産トラブル等のあった前年同期に比べ、販売数量は回復し、またコスト等の価格転嫁も着実に進めました。一方で、需要が総じて力強さに欠けたことに加え、前期の高コスト在庫の影響を大きく受けたことから、減益となりました。分野別では、機能性材料において、主力の冷凍機油原料は、販売数量を増やしたものの、中国不動産市場の低迷が継続したことや、冷凍機油の在庫調整等の影響を受け、当初予想を下回る結果となりました。電子材料は、半導体関連需要が弱含みで推移し、グループ会社の黒金化成（株）を含め、販売数量が減少しました。

短期的には厳しい需要動向となっておりますが、「安心・安全・信頼」を基盤として市場動向を的確に捉え、「サステナブル経営」をより一層推進することで、持続的な成長を実現してまいります。

株主・投資家の皆様には、今後もより一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。