高機能化

耐熱性だけじゃない!
樹脂を高機能化する脂環式ジオール/モノオールモノマー!

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適用が期待される分野

モビリティ分野では、車載カメラの義務化、先進運転支援システム(ADAS)や自動運転技術の発展に伴い、高性能のセンシングカメラが複数必要となってきます。センシングカメラ用のプラスチックレンズには耐熱性や耐光性といった性能が求められるため、当社の開発品である脂環式化合物の適用が期待されます。また、プラスチックレンズ用途として、車載カメラレンズの他にもスマートフォン用カメラレンズや、VR(仮想現実)/AR(拡張現実)/MR(複合現実)用のゴーグル、スマートグラスに使われる光学材料などへの展開も期待されます。

エレクトロニクス分野では、近年世界各国で第5世代移動通信システム(5G)が導入され始めており、さらに次世代の第6世代移動通信システム(6G)の検討も開始されています。5Gには第4世代移動通信システム(4G)の電波よりも周波数が高い、ミリ波(28 GHz帯)が使用されます。周波数が高くなることによって材料に求められる性能もより厳しくなり、5G対応機器向けの樹脂材料には特に高耐熱性や低誘電損失といった性能が求められます。これらの課題に対し、当社の開発品である脂環式化合物の適用が期待されます。

当社のソリューション

当社の開発品である脂環式化合物(ジオール、モノオール)は、当社の強みであるオキソ反応、水添反応を活用して合成されます。合成された脂環式化合物は、例としてポリエステル、ポリカーボネート、エポキシ、ポリウレタン、ウレタンアクリレート、(メタ)アクリレートなどの原料として使用することができます。当社の脂環式化合物を使用して合成された樹脂は、市販されている他の脂環式化合物を使用した樹脂よりも耐熱性(Tg:ガラス転移温度)を上げることが可能です。さらに、脂環式骨格に由来する低吸水性、水蒸気バリア性、酸素バリア性、低誘電率、低誘電正接などの特性を樹脂に付与することが可能なため、エレクトロニクス分野、モビリティ分野に使用される樹脂への適用が期待されます。

当社の開発品である脂環式化合物は、様々な分野に使用される樹脂への適用が期待される