イソノナン酸(合成脂肪酸)製造設備を2倍超の増強へ

協和発酵ケミカル(株)
イソノナン酸(合成脂肪酸)製造設備を2倍超の増強へ
 世界規模の12,000トンの製造体制へ 

協和発酵ケミカル(社長:張 將司)は、合成脂肪酸の1種であるイソノナン酸の需要増に対応するため、キョーワノイック‐Nの増産の検討を開始しました。

イソノナン酸(商品名:キョーワノイック-N)は、千葉工場の専用製造設備で生産していますが、現行の年産5,000トンの生産能力を、年内に7,000トンに、2005年内に12,000トンへと増産することを目標にしております。

イソノナン酸は、代替フロン(HFC)に対応した空調機や冷凍機器の冷凍機油原料として、国内外での販売が拡大しています。今後も、世界的な環境保全意識の高まりから、中国を中心としたアジア地区での需要拡大や、2010年を目処に米国でのHFCへの転換に伴う需要増加が見込まれています。

千葉工場では、1997年12月にイソノナン酸専用の製造設備の営業生産を開始して以来、順調な生産を継続しており、現在はフル稼動状態が続いております。今回の2倍強の増強と共に、今後の需要動向にも注視し、必要に応じて更なる増強についても検討していきます。

この度の設備増強により、北東アジアマーケットを中心に高品質な製品の安定供給体勢を整備し、四日市工場で製造しているオクチル酸と併せて合成脂肪酸のリーディングカンパニーを目指していきます。

【協和発酵ケミカル(株)の会社概要】

本社
東京都中央区日本橋室町3-2-15 日本橋室町センタービル
TEL
03-3510-3550
資本金
53億円 (協和発酵工業(株)が発行済株式を100%所有)
代表者
代表取締役社長 張 將司
売上高
651億円 (平成15年3月期:協和発酵 化学品セグメント売上高)

※平成16年4月に協和発酵工業(株)の化学品事業部門を会社分割し、化学品製造子会社である協和油化(株)が継承して、社名変更いたしました。