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化学の力

KHネオケム株式会社は、『「化学の力」で、よりよい明日を実現する。』を企業使命とするファインケミカルメーカーです。長い歴史の中で培われた「確かな技術」によって、地球環境に優しく、人々の生活に欠かせない高機能な化学素材を産み出し、世界中に安定供給することで、着実に成長を続けております。

代表取締役社長

髙橋 理夫

株主・投資家の皆様におかれましては、平素より格別のご高配を賜り、厚く御礼申しあげます。

当社グループは、事業を通じて持続可能な社会に貢献し、それと同時に私たち自身も企業価値を高めていく「サステナブル経営」を推進しています。

2024年上期における当社グループの連結業績は、売上高559億円(前年同期比3.3%減)、営業利益48億円(同7.2%増)、親会社株主に帰属する中間純利益33億円(同7.5%増)となりました。

当社グループを取り巻く事業環境は、中国や北米における不動産不況の影響を受けつつも、新興国での需要高まり等に支えられて、エアコン生産は堅調に推移しました。一方、半導体市場ではAI関連の需要が伸長するなど明るい動きもありましたが本格的な市場回復には至らず、また、国内自動車市場や国内住宅着工件数も低水準が続きました。
このような事業環境に加え、当社グループでは設備の大規模定期修繕がありましたが、機能性材料では冷凍機油原料の主力製品を着実に増販することで営業利益は前年を上回り、電子材料についても、主力の国内半導体向け販売数量が増加し、営業利益は前年を上回りました。基礎化学品は主に販売数量の減少等によって営業利益は前年を下回りました。

重点課題として取り組んでいる「生産基盤の信頼性向上」については、設備異常を予め察知する予兆診断システムの稼働開始に向けた取り組みを行い、CO2排出量削減と原料の安定調達に寄与する、CO2回収装置の新設工事も計画通り進めました。ほかにも、増加コストの価格転嫁等による「コスト構造変化への対応」も着実に進展し、「持続的成長に向けた取り組み」では冷凍機油原料の生産設備増強工事が予定通り本年7月に完工し、稼働を始めました。

引き続き、サステナブル経営を通じ、特長ある化学素材で持続的な社会の実現と、企業価値の向上に取り組んでまいります。株主・投資家の皆様には、今後もより一層のご支援を賜りますよう、心よりお願い申しあげます。

2024年9月

代表取締役社長

髙橋 理夫